【超簡単!!】膝前面の痛みの正体

かずブログ

ここでは、膝の前が痛い人の治し方と治療の考え方が分かるよ!!

マスターして膝痛で困っている患者様を治していこう!!

膝が痛くて困っている人って多いですよね。

膝が痛い方に対して、マッサージで誤魔化していませんか??

膝の前面が痛い方は重心の位置に問題があります。
試しに、少し前かがみで歩行や階段をしてみてください。
楽になれば、膝前面の痛みである可能性が高まります。

ここでは
膝の痛みを治せない。
膝の痛みを説明できない。
サポーターやテーピング
をするけど、痛みを繰り返してしまう。
このように困っている方は必ず見てください。

私も昔はマッサージをして患者様の痛みを改善できずに困っていました。

この記事を読めば、どんな組織が痛いのか。
対応の仕方が解決します。

膝にはたくさんの組織があります。
筋肉、靭帯、関節、半月板、脂肪体など。
今回はそれらの痛みの性質を説明します。

患者様の膝を治せるようになって、喜んでもらえるように少しずつ理解していきましょう。

どんな時に考える??

先輩!!

患者様が「体重かけると膝の前が痛い」と言って、歩行が進みません。
どうしたらいいでしょうか。

膝の前が痛いんだね。
膝のどんな組織にストレスがかかってるかな??

運動している時は、膝が内側に入って(Knee in)いるので、それが原因で痛いのではないでしょうか。

じゃあ、どうやってその仮説を検証しようか。
膝前面で痛みの出る組織は何がありそう??

筋肉とか関節とか靭帯ですか??

それもあるね。
でも、膝には他にも痛みを出す組織があるんだ。
他にも脂肪体があって、痛みを考える時には大切なんだ。

もっと簡単に膝を理解する方法ありませんか??

じゃあ、今回は膝の痛みを生じやすい組織について話をしていこうか。

これが理解できれば、仮説の時の頭の引き出しが増えて治療しやすくなるよ。

【超重要】膝関節の理解

膝関節の機能を2つ理解しましょう。

  • 歩行における重心の上下移動
  • 【重要】他の関節の補正

膝関節は、脛骨大腿関節と膝蓋大腿関節からなる関節です。
膝の特徴は、他の関節(股関節や足関節)と協調的に動くことで機能します。

膝関節の安定性は軟部組織によって保持されている。
つまり、歩くときに最も負担になるのは軟部組織です。

膝関節の特徴である「他の関節の補正」が大切になります。
足関節や股関節の機能が足りない分、膝が過負荷になって軟部組織の痛みが出現します。

膝関節の治療を考える時は、足関節や股関節など、膝が代償する原因を解決する必要があります。
そのため、最終的には全身を治療できるようになる必要があります。

膝全体で痛みの出る組織

結論から言うと

  • 膝蓋下脂肪体
  • 膝蓋腱
  • 内側・外側側副靭帯靭帯
  • 前・後十字靭帯
  • 前十字靭帯の起始部と停止部
  • 半月板
  • 鵞足
  • 半膜様筋
  • 伏在神経
  • 腸脛靭帯
  • 膝窩筋
  • 膝蓋上嚢

少し量が多いですが、これくらいの量があります。
前面で痛みの出る組織だけ、わかりやすく分けてみましょう

膝前方の痛み

膝関節前面の痛みにはこれらが考えられる。

  • 膝蓋下脂肪体
  • 膝蓋腱
  • 腿四頭筋

膝蓋下脂肪体

膝蓋下脂肪体は膝周囲で最も痛みを発しやすい組織と言われている。

膝関節伸展位では膝蓋骨の周りに存在するが、膝関節屈曲位では関節の中に入り込む。

触診では広い部分に圧痛が出現することがある。

膝蓋腱

膝蓋腱の痛みはこれらに圧痛出現すると言われている。

  • 腱の中心
  • 内側
  • 外側
  • 膝蓋骨の付着部
  • 脛骨粗面

大腿四頭筋

大腿四頭筋の痛みはこれらに圧痛が出現すると言われている。

  • 膝蓋骨付着部周囲
  • 内側広筋
  • 外側広筋
  • 大腿直筋

なぜ痛くなった??


膝関節前面に痛みが出る人の多くは、膝の関節モーメントが屈曲方向を向いています。
上半身重心の位置が後方にある、もしくは足部回内の運動連鎖によるものが多くみられます。

重心線よりも膝が前に出ている人が痛くなりやすい。

簡単に言うと、「大腿四頭筋が常に緊張する姿勢」に問題があります。

大腿四頭筋が収縮し続けることで、膝蓋腱に伸ばされるストレスや、脂肪体周囲の内圧が上がって摩擦が起きることで痛みが出現します。

対応の方法

その仮説を確かめるために、歩行や階段で少し前かがみで歩いてみてください。
痛みが減った場合は、大腿四頭筋の周りの組織に問題があります。

痛みが強い場合は、炎症が起きている可能性が高いため、3日間は痛みの出にくい姿勢で歩く必要があります。

膝痛改善の方法

膝が前に出ている(上半身が後ろにある)状態を改善する必要があります。
そのためには全身の確認が必要です。

治療では

仮説⇒評価⇒治療⇒再評価

これが必ず必要になります。

例えば、足部回内の運動連鎖によるものの場合、足部の確認が必要です。
その場合、足部や足関節を見る必要があるかもしれません。

他にも、腰椎骨盤からの運動連鎖の場合、腰椎骨盤の確認が必要です。

頭部の位置異常による、胸郭や骨盤の補正⇒骨盤の位置異常⇒膝の位置異常
の場合は頸部や頭部を見る必要があります。

①どの組織が痛いか考える
②どんなストレスか考える
③どんな姿勢なら痛みが出ないか実際にやってみる
④なぜ悪い姿勢になるのか全身確認する
⑤治療する
⑥痛い動きを再評価する

まとめ

膝前面の痛みには脂肪体、膝蓋腱、大腿四頭筋が考えられます。

膝は他の関節の補正に働く機能があるため、姿勢が悪いと膝が補正する必要があります。
姿勢は全身の硬さや弱さから起きている結果です。
そのため、全身の硬さや筋力の確認が必要となります。

対応としては重心線を膝から離れないように工夫すると痛みが出にくいため、修正して過ごしてもらうようにしましょう。

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