【みんな知らない】膝が内側に入る理由

かずブログ

膝が内側に入っているのは結果です。
必ず他の場所に原因があります。


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歩いている時に膝が内側に入っている患者様に
「膝が内側に向いていますよ。」
「膝が内側に入るから痛いんです。」
こんなこと言っていませんか??

スクワットやランジで膝を外に向けてコントロールしようとしていませんか??
私も昔は運動でコントロールしようとしてました。

膝が内側に入る人は足関節か骨盤(股関節)に問題があります。

この記事はこんな方が読んでいます。

膝が内側に入ることでパフォーマンスが落ちる。
膝にアプローチしても変わらない。
膝が内側に入るメカニズムが説明できない。

膝が内側に入るメカニズム

膝が内側に入る理由は大きく分けると2種類あります。

  • 骨盤からの運動連鎖
  • 足関節からの運動連鎖

骨盤からの運動連鎖

骨盤からの運動連鎖(下降性)では骨盤の前傾が問題で起きます。

骨盤前傾が起きると、下肢は内旋の方向に引っ張られます。
そのため、運動で膝を外側にコントロールするのではなく、骨盤が前傾しないように徒手療法や運動が適切となります。

骨盤前傾の理由

  • 腸腰筋、大腿直筋の短縮・拘縮
  • 腹部・大殿筋の筋力低下
  • 腰椎の伸展(腰椎椎間関節の開きが制限)
  • 内臓筋膜の異常
  • 胸椎の前弯消失
  • 胸筋の筋力低下

他にもたくさんあります。
身体がバランスをとるために骨盤の前傾している可能性があります。
そのため、バランスを取らせている原因を探して治療が必要です。

足関節からの運動連鎖

足関節からの運動連鎖(上行性)では足部の回内が問題で起きます。

足部の回内が起きると、下肢は内旋方向に引っ張られます。
足関節の手術後はこのパターンが多くみられます。
足からの問題の場合、膝にアプローチをするのではなく、足の問題を改善しなければ症状はまた出現します。

足部回内の理由

これはとてもシンプルです。

  • 足根骨の位置がずれている
  • 距腿関節の背屈制限がある
  • 距骨下関節の拘縮
足根骨の位置がずれている

これは立方骨や舟状骨に多く見られます。

  • 立方骨が挙上している。
  • 舟状骨が下制している。
  • 楔状骨の位置がずれている。

足根骨はバランサーとして機能します。
そのため、根本は他の場所にある可能性もあります。
ケガをした後は足根骨がズレている人が多いため、評価してみましょう。

距腿関節の背屈制限

距腿関節の背屈制限は多くの人が問題となりやすい場所なので、改善できるようにしましょう。

背屈制限の主な理由は大きく分けるとこの可能性があります。

長母指屈筋の滑走不全
アキレス腱深部の脂肪層の滑走不全(Kagger fat pat)
腓骨の位置異常

長母指屈筋の滑走不全

長母指屈筋は距骨の長母指屈筋溝を通ります。
この溝は距骨の真後ろにあります。
滑走不全が起きることで、背屈をするときの距骨の後方移動が行えず、背屈制限になります。

アキレス腱深部の脂肪層の滑走不全

脂肪体(Kagger fat pat)は長母指屈筋とアキレス腱の間に存在する脂肪体です。
脂肪体は長期安静により固くなってきます。
固くなることで、距骨の後方移動が行えず、背屈制限になります。

腓骨の位置異常

足関節背屈には腓骨の挙上・外旋・開きを伴います。

距骨の前方が後方よりも広いことから脛腓骨の間が広がって背屈ができます。

例えば、足関節の内反捻挫で前距腓靭帯を損傷すると、腓骨が下方に降りてしまいます。
腓骨の位置を修正しなければ、背屈制限は改善しません。

まとめ


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膝が内側に入るのには理由があります。
膝の機能は他の関節の補正として働くため、足りない場所を見極めて治療する必要があります。

とくに、膝の近くの股関節・骨盤・足関節はしっかり評価するようにしてみてください。
構造の治療⇒支持性の改善の順番で治療すると上手くいきます。

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