「筋肉が固いから、マッサージしましょう!!」
よく言いませんか??
そもそもの筋肉の構造は理解してお客様に伝えていますか??
この記事を読むことで、
- 筋肉が痛みを感じる理由
- 筋肉の役割
これらが理解できます。
筋膜の役割
筋肉を包む膜を筋膜という。
筋膜とは、結合組織性の膜であり、筋肉を保護する。
他にも、筋収縮での摩擦を軽減する役割を持ち、運動を円滑に行う。
筋肉によっては、この筋膜に起始を持つこともある。
※大体筋膜張筋は大腿筋膜の内面から起こる。
筋膜にも2種類あり、皮膚のすぐ下の皮下組織層を浅筋膜。
筋や筋群を包む膜を深筋膜という。
浅筋膜の表層、浅筋膜と深筋膜の間には脂肪層があります。
この脂肪層に神経が通っているため、引っ張られると痛みが出現します。
滑液包とは
腱や筋が骨などに接する場所には滑液包がある。
滑液包には、滑液が入っており、摩擦を減らして運動を円滑にしている。
場所によっては滑液包が長くなっているため、滑液鞘ともいわれる。
滑液鞘は手や足の長い腱の周囲にある。
滑液包が関節包の連続でできて、関節腔と交わることもある。
筋肉の神経
筋肉に分布する神経は筋膜を貫いて筋内に侵入する。
侵入部位は、主に筋肉の深側面の中央にあり、運動点(motor point)ともいわれる。
そのため、筋肉の収縮や弛緩で神経影響をほとんど受けない。
神経には運動線維が60%、感覚線維が40%といわれる。
運動線維
筋肉に収縮する命令をする、遠心性繊維。
脳や脊髄にある運動神経細胞から起こる。
運動神経細胞かと、そこから出る突起を合わせて運動ニューロンという。
1個の運動ニューロンが支配する筋線維を運動単位という。
小さな筋肉では運動単位は少ない。(手の筋肉や目の筋肉)
大きな筋肉では運動単位が多い。(殿筋など)
感覚線維
感覚線維とは、インパルスを筋から中枢へ向かって伝える求心性繊維。
痛覚や筋線維の収縮・張力や受動的伸展(伸ばされた時)などの深部感覚を伝える。
受容体は筋紡錘や腱紡錘である。
交感神経線維
神経には交感神経線維も含まれる。
交感神経線維は主として、血管壁の筋に分布して血流の調整に関係する。
筋肉の機能
- 運動器(関節運動や関節の固定をして姿勢を保持する)
- 産熱器(収縮によって熱を産生する)
- 筋ポンプ(収縮で筋の太さが太くなる⇒静脈に圧を加える⇒静脈還流量を増やしている)
まとめ
筋肉の知識は分かるようで、分からないことが多いですね。
まずは、解剖学や生理学の知識を深めて、評価の仮説を立てられるようにしていきましょう。
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