ここでは、筋肉のバランスと痛みのメカニズムを説明するよ!!
なぜ鍛えるのか。なぜ緩めるのか。をしっかり理解して施術してみよう!!
ピラティスやヨガ、運動療法をしていて、痛みや姿勢が治る人と治らない人がいませんか??
患者様に「まだ痛い。」と言われて悩んでいませんか??
今回の知識を深めることで、治る患者様が増えてきます。
なぜストレッチが必要なのか。
なぜ筋トレが必要なのか。
これが理解できます。
目次の超重要の場所だけは必ず見て理解してください。
ここでは、マッスルインバランスについてアウトプットしていきます。
初めて聞いた方もいると思うので、簡単にわかりやすく説明していきます。
マッスルインバランスが理解できることで、
なぜストレッチが必要なのか、なぜ筋トレが必要なのか、どこにアプローチするべきなのか
これが簡単に理解できます。
腰痛だからインナーマッスルを鍛える。これだけでは足りません。
しっかり理解して、患者様に喜ばれましょう!!
どんな時に考える??
先輩!!
患者様の腰痛が治りません、、、
腰が全体的に痛いみたいで、筋の問題みたいなんですけど、、、
腹筋鍛えたらいいんですか??
筋肉が痛いんだね。
じゃあ腹筋を鍛える理由を説明できる??
インターネットや教科書ではインナーマッスルが問題って書いてあります!!
腹筋が弱いから、腰が緊張して痛くなってるのですね!!
腹筋が弱いのも一つの意見で正しいと思うよ。
じゃあ腰痛の人は全員鍛えたら治った??
治らない人もいました、、、
なぜ【治る人】と【治らない人】がいるんですか??
ここの問題についてはマッスルインバランスについて勉強したら解決するよ。
一緒に勉強してみようか!!
【超重要】慢性疼痛とマッスルインバランスの関係
筋骨格系の痛みは、このように説明することができます。
つまり、マッスルインバランスを改善して、このループを切り替えなければ、慢性疼痛は続きます。
マッスルインバランスとは
チェコの神経学者「ヤンダ」のアプローチです。
ヤンダは、筋骨格系医学には【構造的アプローチ】と【機能的アプローチ】なものの2種類があることに気づきました。
構造的アプローチと機能的アプローチの両方を理解することが、治療においては必要であると言われている。
定義は
主動作筋と拮抗筋の長さや強さに均等性に関連したもの。とある。
構造的アプローチ
簡単に言うと、教科書上での解剖学的なものに問題がないか。ということ。
解剖学的なものに焦点を当てて、構造的なものを改善する。
筋機能の面では「起始が停止に近づく」という機能がある。
構造的アプローチは固定、手術、リハビリテーションを通じて修復されると言われている。
機能的アプローチ
簡単にいうと、構造を元にした協調運動ができているか。ということ。
構造が正しいか、正しい運動ができているか。が大切。
ヤンダによると、「構造との関係において、協調運動を基礎として、筋の安定化作用も考慮に入れて考えている。」
例えば、回旋筋腱板は回旋が第一の目的ではなく、上腕骨頭を引き付けて肩関節を安定させる。
ヤンダは機能的アプローチを【内在機能】と【外在機能】にわけた。
外在機能とは
簡単に言うと、両腕を高く上げる。などの動作。
外から見た時の動きの事をいう。外部観察からなる。
内在機能とは
マッスルインバランスの場合、内在機能が重要。
内在機能は3つに分けて考えられる。
- 生理学的機能
- 生体力学的機能
- 神経筋機能
生理学的機能
簡単に言うと、治療過程のこと。
機能障害の結果と回復の過程を考えることが大切。
生体力学的機能
人間が動くためには、ベクトルが作用する。
つまり、治療者がベクトルを理解することで、身体の連鎖反応(運動連鎖)が理解できる。
神経筋機能
固有感覚や反射的な動きの感覚運動にも関連する。
つまり、運動の制御や寸動の再学習過程も理解する必要がある。
【超重要】マッスルインバランスの概念
少し難しいので、繰り返し読んで理解してください。
大きくわけると2種類に分類される。
(混合性を合わせて3種類)
- 生体力学的な概念
- 神経学的な概念
- 混合性(生理学的な概念と、神経学的な概念が混合している)
生体力学的な概念
少し難しい話が多かったかな。
ここからが少し大切だからしっかり覚えていこうね。
すでに頭がパンクしそうです!!
要点だけ教えてください!!
OK!!
マッスルインバランスにおける生体力学的な原因は、
姿勢の持続と反復運動による筋の向上的ストレス。とされている。
全然簡単じゃない、、、
もっと簡単に教えてください、、、
簡単に説明すると、
繰り返した動きや姿勢は筋肉の硬さ、強さ、長さに影響を与えるんだ。
ちょっと良くわかりません、、、
具体的に教えてください、、、
例えば、
大殿筋が筋力低下していて、ハムストリングスが正常な筋緊張の場合、
大殿筋の補正をするためにハムストリングスが過剰に働く必要があるね。
ハムストリングスで大殿筋の足りない力を補っているんですね!!
そうだね!!
でも収縮することで、ハムストリングスが固くなって、収縮することで短くなっていくね。
結果として、ハムストリングスの痛みや肉離れが出たり、骨盤が捻じれて骨盤の痛みが出るかもしれないね。
なるほど!!
それでは、ハムストリングスのストレッチをしたらいいんですね!!
半分正解!
ハムストリングスのストレッチだけだと、根本が改善してないね。
この場合、ハムストリングスのストレッチと、大殿筋の筋機能訓練(筋力訓練)が必要だね。
大殿筋の筋力を上げて、ハムストリングスが必要以上に働かないようにするってことですね!!
なるほど!!
生体力学的な概念では、
- 固い筋肉を柔らかくする。(ストレッチ)
- 弱い筋肉を強くする(筋トレや筋機能訓練)
この2つを改善することで望ましい関節の動きが見込める。
神経学的な概念
次は神経学的な概念だね。
ヤンダによると、「慢性腰痛患者は微細な脳機能障害」とされているね。
神経筋障害(運動と感覚の不足)以外に、心理的機能(知的とストレス)も考え方の一つだね。
全然わからないです!!
まず、筋肉は末梢の関節に対応するだけではなく、中枢神経の刺激にも対応しているんだ。
つまり、
関節 ⇔ 筋 ⇔ 神経
で対応していて、足りない場所があったら他で適応するんだ。
例えば、関節に不具合があるとき、筋肉や神経で対応するってことですか??
そうだね!!
負担になった場所は固くなったり、収縮して短くなるから、マッスルインバランスが起きるね。
この固くなるパターン(姿勢)は一定のパターンで、脳性麻痺と似ているんだ。
この運動パターンを変えないと、固くなる動きを覚えたままだよね。
だからストレッチして伸ばしても固くなってしまうんだ。
なるほど!!
治療はどんなことをするんですか??
まずは構造の不具合を整えるんだ。
硬い筋肉を柔らかくしたり、弱い筋を鍛えるんだ。
なるほど!!
治療する順番があって、わかりやすいです!!
どんな筋肉が固くなってくるんですか??
硬くなる筋肉、弱くなる筋肉の性質
硬くなりやすい筋肉は、一般的に屈筋が多いとされています。
逆に、弱くなりやすい筋肉は伸筋が多いとされます。
これらの特徴を理解した上で、ストレッチや筋力訓練を行うことで、マッスルインバランスの改善が図れます。
まとめ
マッスルインバランスは
筋肉の硬さ、弱さ、協調性、構造的な問題全体を踏まえて考えられるアプローチです。
硬くなる筋肉、弱い筋肉を理解して、ストレッチが必要なのか。筋力訓練が必要なのかを理解してアプローチしていきましょう。
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